○鼠婦(そふ)
ダンゴムシ科の動物オカダンゴムシ(Armadillidum vulare)の乾燥した全虫を用いる。オカダンゴムシはユーラシア大陸を原産とするが、現在では世界中に広く分布している。
体長1~1.5cmくらい、黒灰色の長楕円形で、背中が七節に分かれて、身を守るために体を丸くする。この丸くなった様子が団子に似ていることからダンゴムシの名がある。朽ち木や石の下など湿ったところに普通にみられる。
漢方では消癥・利水・解毒・止痛みの効能があり、マラリアによる肝脾腫、婦人の腹部腫瘤、排尿障害、歯痛などに用いる。マラリアによる肝脾腫には別甲・柴胡などと配合する(別甲煎丸)。
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