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土曜日, 2月 09, 2008

機能性ガム

〇機能性ガム

 日本でガムが一般的になったのは第二次世界大戦後である。当初は子供向けのお菓子的な存在であったが、1980年代半ばから眠気を予防するガム、口臭を抑えるガム、虫歯やカロリーを意識したシュガーレスガム、虫歯になりにくいガムなど、機能性を持ったガムが次々と登場してきた。

 最近の機能性ガムの主流は歯を丈夫にするガムで、トクホ表示の認可を受けて市販されているものが多い。歯の表面では、酸が歯のエナメル質からカルシウムや燐酸などを溶かしだす脱灰と、唾液中のカルシウムとリン酸塩を脱灰したエナメル質に取り込んで修復する再石灰化が繰り返されている。このバランスが崩れ、脱灰に再石灰化が追いつかなくなると虫歯が発生する。歯を丈夫にするガムには再石灰化作用を促す成分が含まれており、その成分は商品よって異なる。

 キシリトール・ガム+2(ロッテ)は再石灰化作用を持つキシリトールに、その効果をさらに促進させるフノラン(海藻のフクロフノリ抽出物質)とリン酸カルシウムを組み合わせている。

 リカルデント(キャドバリー・ジャパン)はCPP-ACP(カゼインホスホペプチド・非結晶リン酸カルシウム複合体)を配合している。同成分は虫歯の始まりを抑える脱灰抑制とエナメル質にミネラルを戻す再石灰化に加え、酸に溶けにくい歯を作る耐酸性効果がある。

 ポスカム(グリコ)はPO3-Ca(リン酸化オリゴ糖カルシウム)を配合している。PO3-Caは馬鈴薯デンプンから調整したオリゴ糖で、唾液中の水溶性カルシウムの濃度を高めて、カルシウムとリン酸の濃度を再石灰化しやすいバランスに整える働きがある。