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火曜日, 9月 11, 2012

鶏屎白

○鶏屎白(けいしはく)

 キジ科ニワトリの糞の白い部分を用いる。糞の白い部分を日干しした後、白酒を加えながらとろ火であぶって乾燥し、それをすって粉末にする。一般に雄鶏の分がよいとされている。

 鶏屎白は黄帝内経素門にも鶏矢として記載されているくらいに古くから用いられていた薬物である。漢方では利水消種・解毒・止痙の効能があり、腹水、浮腫、黄疸、尿路結石、関節炎、筋肉の痙攣、痛風などに用いる。

 金匱要略ではこむら返りや四肢の硬直に鶏屎白を粉末にして単独で服用する(鶏屎白散)。またスズメの糞も白丁香と呼ばれ、腹部の腫瘤、虫歯、目の混濁(目翳)などの治療に用いられる。日本では江戸時代からウグイスの糞が美顔料として親しまれている。