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月曜日, 2月 04, 2008

ほたてがい(帆立貝)

〇ほたてがい(帆立貝)

 イタヤガイ科の二枚貝で、扇形をして貝殻に特徴がある。陸奥湾からオホーツク海、朝鮮半島東岸から沿海州にかけて分布する。北海道のサロマ湖が主要生産地である。近年は輸入物も多くなり、冷凍食品に加工されたものも出回っている。身全体を食用とするが、特に貝柱が美味で人気がある。また、貝柱の周囲にある外套膜は”ひも”と呼ばれ、こちらも人気がある。

 主成分はタンパク質(生100g中13.5g)で、旨味成分のグルタミン酸やイノシン酸などアミノ酸含有量が多い。脂質は0.9gと少ないので、カロリー制限をする人には都合のよい食材といえる。

 栄養効果の期待できる成分はビタミンB1(生100g中0.05mg)、ミネラルの亜鉛(同2.7mg)といったところ。B1含有量は魚介類のトップクラスであるタラコ(同0.71mg)の1/15ほどであるが、ホタテガイは1回に食べる量が多いので有益である。B1は消化液の分泌を促進して食欲を高め、糖質の代謝を促し神経の働きを活発にする。ホタテガイには、準と必須アミノ酸いわれるようになったタウリンが1006mg(冷凍品の場合)と多い。血中のHDL(善玉コレステロール)を増やし、血圧をゆっくりと下げるなど、生活習慣病予防には不可欠の成分である。

 ホタテガイは身全体はバター焼きや照り焼き、ボイルしたものを濃い醤油味で煮るなどすると美味しい。貝柱は刺身、酢の物、焼き物、揚げ物、スープ、ムニエルなどに用いられる。また、干し貝柱も中華料理などに使われている。