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火曜日, 9月 18, 2007

わけぎ(分葱)

○わけぎ

 ワケギはネギとタマネギの雑種で、シベリアが原産。日本へは中国から4~5世紀に到来したといわれる。春先から初夏にかけてネギの欠乏期に代用され、酢味噌和え、ぬた、澄まし汁、鍋物のあしらいなどに使われてきた。

 分類上はネギと別種であるが、ニンニクやネギ、ニラと同じくユリ科に属するので、特有の臭いを放つ臭気成分アリシンが含まれており、これが体内に長くとどまってビタミンB1が吸収されやすいように働く。従ってB1が有効に体内に取り入れられ、糖質の代謝が円滑に進み全身に活力が生まれる。また、肝臓による体内毒素の代謝を促進し血液が浄化される。ビタミンB1は熱やアルカリに弱く、水にも溶けやすいために不足しがちな栄養素であるから、アリシンの働きは非常に重要である。

 ワケギはネギ(葉ネギ)に比べて、カロチンは2700ug(450ugRE)で1.5倍、ビタミンCは37mgで1.2倍である。ビタミンB6(0.18mg)やカルシウム(59mg)の含有量も葉ネギを上回っている(いずれも100gにつき)