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土曜日, 8月 18, 2007

豚骨髄エキス(マロー)

○豚骨髄エキス(マロー)

 豚の骨髄(マロー)は栄養豊富な食材として欧米や中国では非常に良く利用されている。この優れた栄養成分に着目して健康食品化されたのが札骨髄エキス(マローエキス)である。

 造血組織である骨髄は、酸素を体中に運搬する赤血球、細胞性免疫を司る白血球やリンパ球、止血作用を持つ血小板などを作る重要な働きをしている。そのため、それらの材料となるタンパク質、脂質、ビタミン類(A・B1・B2・B6・D・葉酸など)、ミネラル類(鉄・銅など)など約60種類の栄養成分を含み、含有成分比はリン脂質80%、タンパク質11.5%、ミネラル類0.55%であり、100gあたりの含有量はカルシウム32.7mg、リン18.3mg、鉄30~50mgなどとなっている。主成分のリン脂質は脳細胞の活性化に重要な働きをすることが知られており、脳疾患治療(痴呆症・パーキンソン病・脳梗塞・脳出血後遺症・脳挫傷後遺症・知恵遅れ・言語障害など)に用いられている。

 また、骨髄を煮出したときに出るエキス成分のコラーゲンコンドロイチン硫酸は細胞の活性を高める働きが期待されている物質で、いきいきとした美肌作りや老化防止に有効である。特にコンドロイチン硫酸は最近その抗がん性に注目が集まっている物質だが、骨髄のエキスの場合には、コンドロイチン硫酸以外の多様な成分が相乗的に関与しながら免疫力を高め働きをしているものと考えられ、現に各種のガン治療の補助に用いられているほか、感冒・結核・膀胱炎・尿道炎・火傷・外傷などに対する細菌やウイルスの感染防止にもよいとの報告がある。