スポンサーリンク

土曜日, 9月 29, 2007

じゃがいも

○じゃがいも

 南米アンデス地方を原産とするナス科の多年草。スペイン人が16世紀半ばに原種を南米からヨーロッパへ持ち帰ったのが世界的に広まる最初で、フランスで大地のリンゴの名で親しまれ、ドイツでは、パンはなくともジャガイモは欠かせない食材とされている。日本へは慶長年間にオランダ人によってジャワのジャガタラ(ジャカルタ)からもたらされ、最初ジャガタライモと呼ばれていたが、その後ジャガイモになった。別名馬鈴薯ともいう。

 主成分は炭水化物(100g中17.6g)であるが、エネルギーは76kcalで、サツマイモの132kcalに比べると約半分である。しかもこのデンプンは、ジャガイモに比較的多いビタミンC(生100g中35mg)をくるむようにして保護するので、熱を加えても破壊されにくいという特徴がある。これによって水煮をした後でもビタミンCは半量以上(21mg)が残り、中2個(約100g)を食べれば1日の所要量の半分以上は賄うことができる。

 もうひとつ注目すべき成分はカリウム(生100g中410mg)である。カリウムは体内でナトリウムと拮抗してバランスをとるため、カリウムを多く摂ると塩分に含まれていたナトリウムが排泄される結果、高血圧を予防することができる。さらに健胃、腎臓病のむくみなども有効とされるほか、臓器の筋肉組織を活性化する働きも知られている。ジャガイモにはまたアレルギー体質を改善する作用も認められており、アレルギー喘息や皮膚炎などではカリ療法といってジャガイモが利用されている。