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金曜日, 10月 05, 2007

小松菜

○小松菜

 アブラナ科の一、二年草でツケナ類の仲間。わが国では江戸時代から栽培されており、東京の小松川村が原産なので小松菜と呼ぶ。冬菜、雪菜、ウグイス菜などの別名からわかるように本来は冬の野菜であるが、今は1年中出回っている。ツケナ類にはこのほか、新潟県で栽培される女池名(めいけな)、大阪を主産地とする大阪シロナ、信州の野沢菜などがある。また、雪白体菜という品種の若採りしたものはツマミナと呼ばれる。

 小松菜は見た目はホウレン草に似ているが、カルシウムの含有量は小松菜のほうが圧倒的に多く、100g中170mgと約3.5倍である。ほかの青菜と比較しても、カラシナ140mg、春菊120mg、チンゲンサイ100mgなので含有量は多いほうだ。カロチンは100g中3100ug(520ugRE)、ビタミンCは39mg含まれている。ほかにはビタミンB群や亜鉛、リン、カリウムなどのミネラルも多いので、できるだけ多く摂りたい食材である。ビタミンAは肌荒れを予防し、鉄は貧血に効果的。また、カルシウムやビタミンCは骨や歯の強化をはかり、ストレス・不眠・風邪の予防につながる。