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金曜日, 4月 07, 2006

L-カルニチン

○L-カルニチン

 L-カルニチンはタンパク質を構成するアミノ酸ではなく、組織や血液などに単独で存在する遊離アミノ酸の一種で、1905年にロシアの科学者が筋肉から発見し、ラテン語の肉を意味するカロ(caro)、カルニス(carnis)から名づけられた。生理機能の研究は1935年にドイツのライプツッヒ大学のシュトラックが論文を発表したことに始まる。L-カルニチンは脂肪酸がミトコンドリアの膜を通過するために必要な物質である。

 ミトコンドリアは糖質や脂質からエネルギーを算出する器官だが、分子の大きな脂肪酸はそのままでは通過できず、L-カルニチンと結合して初めて通ることができる。L-カルニチンは肝臓内で必須アミノ酸のリジンとメチオニンから合成されるが、20代をピークにその合成力は低下していく。L-カルニチンが不足すると、食品から摂取した脂肪分が燃焼できずに皮下脂肪に蓄積され、肥満を招くことになる。

 2002年の食薬区分改正で非医薬品性分として表示されたことから、脂肪燃焼系アミノ酸として注目素材の一つとなった。L-カルニチンを多く含む食品は動物性食品が多く、特に羊肉に多く含まれている。2004年にはテレビの健康食品情報番組がこの話題を取り上げたことから首都圏を中心にジンギスカンブームが一気に広がった。魚介類では赤貝に多い。

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