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水曜日, 8月 24, 2011

色々な茸食品(5)

○雪割茸(ゆきわりだけ)

 セリカの阿魏の根茎に、新種の菌糸を植えつけて栽培される比較的新しいキノコである。傘の直径が5~15cmの扁半球形で裏側は扇形をしており、表面は光沢があり肉は白色。茎の長さは2~6cm、太さは1~3.5cmほどである。原産地の中国では山鮑茸、白霊茹と呼ばれている。わが国では、雪のように白いことから雪割茸と命名された。

 ハマグリの形に似ているため、ハマグリ茸ともいわれる。香りがよく柔らかで栄養価が高いことから広く食用に供されており、ステーキやすき焼きにしても美味と人気がある。豊富なβ-グルカンを含み(100g中23.7mg)、抗がん活性も期待されている。

○編笠茸(あみがさたけ)

 アミガサタケ科の茸で、学名はmorchella esculenta。中国名は羊肚菌。春に林や草地に発生する。頭部が卵上の円錐形で、表面に網目状のでこぼこがある。傘は灰褐色から黄褐色で高さは7~15cm位。内部は空洞になっている。味がよく、バター炒めやスープなどに使われ、ヨーロッパでもよく食べられているキノコである。漢方では消化不良や息切れ、去痰の生薬として用いられている。