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月曜日, 8月 04, 2014

白花蛇舌草

○白花蛇舌草(びゃくかじゃぜっそう)

 本州から沖縄県、朝鮮半島、中国、熱帯アジアに分布するアカネ科の一年草フタバムグラ(Oldenlandia diffusa)の全草を用いる。田畑に生える雑草で、二枚の葉が対になっているためフタバムグラの名がある。中国の広東省などで研究されている薬草で、マレーシアの民間療法に影響されたものである。

 成分にはヘントリアコンタン、ウルソール酸、オレアノール酸、クマリンなどが含まれ、抗菌・消炎作用がみられる。漢方では清熱解毒・通淋の効能があり、肝炎、扁桃炎、肺炎、虫垂炎、急性腎炎、膀胱炎、毒蛇の咬傷などに用いる。

 民間療法では生で用いることも多い。最近では細胞性免疫を強化し、癌の進展を抑える抗腫瘍作用が注目され、とくに胃癌や大腸癌、肝癌などへの効果が研究されている。一般に半枝蓮と併用されることも多いが、単独の注射液や複合内服液(天心液)も製品化されている。