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月曜日, 11月 14, 2005

日本山人参について

○日本山人参

 セリ科植物には漢方でよくその名を知られたミシマサイコ(三島柴胡)、ウイキョウ(茴香)、センキュウ(川?)、トウキ(当帰)など多くの薬草を数えるが、日本山人参も同じセリ科(シシウド属)の多年草である。尾鈴山で1964年に採集された原標本が残されており、1971年に北川正夫によってヒュウガトウキと名づけられた。

 一方、原植物は1982年に小島正秋(宮崎女子短期大学)らのグループにより「日本山人参」と命名され、翌83年には農事組合法人が設立されて栽培と普及活動を開始。同年、同組合の依頼によって栽培の基礎研究を宮崎大学の実験圃場で開始し、以後約2年間にわたり研究を実施するとともに、廣江美之助の協力を得て、原植物をイヌトウキと報告したが、93年になって、日本山人参の原植物はヒュウガトウキであると訂正している。

 ヒュウガトウキはイヌトウキよりも大きく、草丈2mに達し、イヌトウキが九州・四国・近畿地方南部に分布するのに対し、自生地が宮崎のみに局限しているのが特徴である。

 研究によると、代表有効成分はクマリン系のYN-1のほか、イソプテリキシン、アノマリンなどで、薬理作用は①アドレナリンの作用を抑制して抹消血管を拡張し、血液循環を改善、②インスリンを助長して糖尿症状を改善、③肝臓への脂肪の蓄積を阻む、④生体内の過酸化脂質の蓄積を防ぎ、動脈硬化、肌のあれ、ハゲを予防、⑤ガン患者の英明効果(ガン細胞由来の毒素トキソホルモン-Lを阻害)、⑥アレルギーや炎症の原因となるロイコトリエンC4を抑制、⑦性ホルモン(男性・女性)の分泌促進、⑧血圧降下作用(アンギオテンシン変換酵素を阻害)などであることが和漢医薬学会その他で発表された。

 以後、多くの臨床医が研究に参加し、NK細胞活性化作用、血小板凝固抑制作用、アルドース還元酵素阻害作用などを見出すとともに、臨床的には各種新抗ガン組織の縮小あるいは延命効果、また、インスリン非依存性糖尿病の高血糖値の改善、インターフェロンとの併用もしくは単独使用によるC型肝炎の治癒、帰化し喘息や慢性関節リウマチなどの治験例、性機能改善例、冷え・頭痛・肩こりなどの不定愁訴への効果などが明からされている。

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