スポンサーリンク

水曜日, 9月 12, 2007

キャベツ(1)

○キャベツ

 アブラナ科の一年草で、地中海や大西洋に面したヨーロッパが原産。日本へは江戸時代末期にもたらされ、明治になって本格的に栽培されるようになった。当初は甘藍、玉菜とも呼ばれていた。

 キャベツには、他の野菜にはない特異的な成分としてビタミンUが含まれている。この物質はキャベツの青汁が胃潰瘍患者の治療に効を奏したことから1940年に発見された。また肝臓の代謝機能と解毒作用を助けるので病気に対する自然治癒力が高まる。この薬理効果を求める場合には、熱を加えずに青汁を作って飲むのがよい。

 キャベツにはクセがなく、調理のバラエティーにも富んでいるので食物繊維の摂取にも好適だ。また有機酸や酵素類も多く含まれており、老廃物の分解が促されて一層血液の浄化に役立つ。ビタミンCの含有量が100g41mg(生の場合)と、淡色野菜ではトップクラスである。ただビタミンUと同じく水に溶けやすく熱にも弱いので、千切りや炒め物にするときは手際よくしたいものである。

 キャベツの中間はいずれもビタミン、ミネラルを豊富に含むばかりでなく、タンパク質・糖質(デンプン、食物繊維)も恵まれており、スタミナ増強・貧血の改善・風邪の予防・便秘の解消・美肌効果などのメリットを持つ健康野菜のスターである。近年の疫学調査では、キャベツを多食している地域の総死亡率(死亡原因を特定しない死亡率)は、それ以外の地域と比較して最も低いと報告されており、この効果はオリーブやヨーグルトの場合と似ていることが明らかにされた。また、野菜を摂る量とガンの関係を調べることは世界各地で行なわれているが、いずれも野菜が多いほど結腸・直腸ガンになる確立が低いとの結論を得ている。なかでも抗ガン効果や抗腫瘍性が顕著なことで注目を集めるのはアブラナ科の野菜(大根、小松菜、クレソン、キャベツなど)で、キャベツの仲間はその代表格とされている。

キャベツの商品一覧