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月曜日, 9月 17, 2007

あさつき(浅葱)

※あさつき

 日本や中国の山野に自生するユリ科の多年草で、古く10世紀コロから野菜として栽培されてきた。ネギの類で筒状の葉はワケギに似ているが、さらに細く長さ30cmほどになり、辛味は強い。ネギ類特有の臭気を放つ硫化物により殺菌力がある。特筆すべきは、白ネギと異なりカロチンを芽キャベツ並みに含むことで、粘膜を強化し体の抵抗力を増す効用にもあなどり難いものがある。

 ビタミンB1は少ないが(100g中0.15mg)、ニンニクと同様にアリシンという物質が含まれており、これはB1が吸収しやすいアリチアミンという物質(B1誘導体)に変える働きがある。そのため、B1の多い他の食品(例えば納豆、カツオのたたき、赤身の刺身など)と組み合わせて摂ると一層効果的で味も引き立つ。比較的豊富なビタミンB2(100g中0.16mg)とB1との相乗効果で倦怠感・動悸・多発性神経炎・指先のささくれ・口内炎・口角炎・舌炎などの予防にも有効。単に料理の色どりと考えず、積極的に摂取したい野菜の一つである。