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水曜日, 8月 08, 2007

ガングリオシド

○ガングリオシド

 シアル酸を含有するスフィンゴ糖脂質の総称で、シアル酸の数や結合位置の違いから100種類以上のガングリオシドが発見されている。ヒトの臓器全体に分布しており、細胞膜表面のホルモン受容体に関与するほか、脳細胞に多く存在するため、脳の発達や記憶の形成などに関係があると考えられている。

 ガングリオシドは母乳に多く含まれており、GD3(ガングリオシド・ジシアロ3)とGM3(ガングリオシド・モノシアロ3)の2種類が認められているが、授乳時期に応じて一定の規則性で入れ替わるということが発見されている(東京大学医学部・岩村正男による)。授乳開始時期にはGD3が母乳のほぼ100%を占めているが、次第にそれが減ってGM3が増えていき、60日目には逆にGD3が100%になるという。この60日間という時期は新生児が急激に成長発展する時期であるため、ガングリオシドが脳の発達に深く関係していると考えられている。

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