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日曜日, 5月 27, 2007

機能性オリゴ糖(4)

◆ガラクトオリゴ糖

 主にガラクトースを構成糖とする難消化性オリゴ糖。高濃度のラクトース(乳糖)に微生物起源の酵素(β-ガラクトシダーゼ)を作用させて得られる。甘味度はショ糖の約40%と低い。生体酵素ではほとんど分解されずに大腸へ達し、腸内細菌によって発酵をうけ、1g当たり2kcalのエネルギーとなる。腸内ビフィズス菌の増殖を非常強く促し整腸作用がある。う蝕性がないので虫歯や歯垢の原因にはならない。また、ミネラルの吸収を促進する作用がある。

◆ラクトスクロース

 乳化オリゴ糖ともいう。ラクトース(乳糖)のグルコース側にフルクトース(果糖)がβ-1、2結合した三糖の難消化性オリゴ糖。砂糖に近いグラニュー糖のような甘味(砂糖の60~80%)を持ちながら、難消化性という特徴がある。生体酵素ではほとんど分解されずに大腸へ達し、腸内細菌によって発酵をうけ、1g当たり2kcalのエネルギーとなる。

 林原生物科学研究所が横浜国際バイオ研究所と共同で、ラクトースとスクロース(ショ糖)から酵素反応を利用して大量生産する技術を開発した。乳化オリゴは林原生物化学研究所の登録商標。他の難消化性オリゴ糖と同様、ビフィズス菌をよく増殖させ、整腸作用に効果のあることがヒト試験で証明されている。トクホのおなかの調子を整える食品の関与成分として数多くの製品に使われている。

ラクトスクロースの商品

◆イヌロオリゴ糖

 キク科植物の菊芋やチコリに含まれる多糖イヌリンを酵素分解して作られるオリゴ糖。ビフィズス菌の増殖作用があり整腸作用が認められている。また、低カロリー甘味料としても用いられている。

キクイモの商品