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土曜日, 4月 06, 2013

蛇退皮

○蛇退皮(じゃたいひ)

 各種のヘビ(蛇)の脱皮した抜け殻を用いる。中国産の蛇退皮はサキシマスジオ(Elaphe taeniurus)、シュウダ(E.carinata)、ウショウダ(Zaocys dhumnades)などの脱皮膜である。日本産はアオダイショウ、シマヘビ、ヤマカガシなどの抜け殻が用いられる。

 神農本草経には蛇蛻の名で収載され、古くから薬用にされていた。漢方では止痙・定驚・退翳・消腫の効能があり、小児のひきつけ、口内炎、角膜混濁、乳腺炎、腫れ物、皮膚病などに用いる。一般に火であぶって粉にしてから使用する。

 内服と外用のいずれにも用いられる。小児のひきつけにや咽頭腫痛に粉末を服用する。腫れ物に粉末を豚脂で調整して塗布する。民間では黒焼きにして胡麻油と混ぜ、中耳炎に点滴する。