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月曜日, 10月 08, 2007

たけのこ

○たけのこ

 イネ科のタケ(竹)の地下茎から茎が枝分かれしたものを若い頃に採取して食用にするもので、マダケ属、ササ属、マチク属などに分かれる。最もポピュラーなものはマダケ属のモウソウチク(孟宗竹)であるが、ほかにはハチク、スズタケ、マダケ、ヤダケなどがあり、風味や大きなが異なる。いずれも地上に出たものは繊維が硬くなるので地中から掘り出して出荷されるが、成長が早いので旬の時期の多くの野菜に比して非常に短い。筍という字は、芽を出して旬日(10日)もすると竹になってしまうという意味だという。

 栄養的にはビタミンB1が比較的多く含まれていること(100g中0.05mg)、また食物繊維も生で2.8g、茹でたもので3.3g(いずれも100g中)と、ほかの茎菜類に比して多めである。100g位は平気で食べてしまうので食物繊維の供給源としても有効だろう。水煮のタケノコによく見られる白い粉はチロシンというアミノ酸の一種で、ドーパミンなどの神経伝達物質の原料になる。チロシンは動物性タンパク質に多く存在する成分だが、タケノコ(生100g中690mg含有)には牛レバー(同680mg)と同じくらい含まれている。