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水曜日, 3月 08, 2006

ヤマブシタケ(山伏茸)について

○ヤマブシタケ(山伏茸)

 広葉樹林で時に採取されることもあるハリタケ科のキノコで、子実体は傘型ではなく、白うさぎが長い房を垂らしてうずくまったような珍しい形をしており、兎茸、針千本などの別名がある。漢方ではその乾燥物を猴頭といいい、虚弱・消化不良、神経衰弱・胃潰瘍などに用いてきた。

 さまざまな菌類のこう主要活性に注目が集まる中で、ようやく安定した人工栽培も確立されたことから改めて本格的検証が行われて、有効成分の分析をはじめ、優れた抗ガン作用を示す詳細な研究(共立薬品工業による)も学会発表されるようになった。

 それによると、①ヤマブシタケ子実体を予備処理ののち熱水処理して乾燥粉末を得る、②その乾燥粉末にイヌリンを添加したもの、③さらに②にキトサンを加えたもの、の3種類の試料をザルコーマ180固型ガンを移植したマウスに対して、経口投与、腹腔内投与(注射)の方法がとられた。その結果、腫瘍増殖抑制率は①の経口投与(500mg/kg)で51.8%、腹腔内投与(100mg/kg)で63%、②の経口投与で54.8%、③の経口投与で59%というヤマブシタケの大きな可能性を示す成績を得たのである。

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