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水曜日, 9月 19, 2007

ポロねぎ

○ポロねぎ

 地中海沿岸を原産とする西洋ネギの一種で、リーキ(英名)、ポアロー(仏名)とも呼ばれる。食用の歴史は古く、紀元前からギリシャやローマで知られており、ローマの暴君ネロが声をよくするために油漬けにしたポロネギを食べていたと伝えられている。

 日本の下仁田ネギに似ているが、緑の葉は中空ではなく扁平で硬い。白い部分の巻き具合も緻密でずっしり重い。長さは20~40cm程度だが、太さは直径3~5cmにもなり長ネギよりもかなり太くなる。加熱すると柔らかくなり、ねっとりとして甘みがある。わが国には明治初期に渡来したが、ほとんど普及しなかった。しかし1970年代の後半あたりから需要が伸びだし、輸入量は年々増加している。

 ポロネギはフランス料理に欠かせない野菜の一つで、ホワイトソースで和えたり、トマトソースとの煮込みや野菜スープ、サラダ、酢漬けなどにされる。栄養的には鉄分やビタミンB群を多く含み、食欲増進・疲労回復・口内炎の予防・貧血の改善などに効果があるといわれている。