○牡蠣肉エキス
牡蠣は、欧米では海のミルク、海のフルーツと呼び、日本でも海の玄米といわれるほど、その栄養価の高いことで知られている。そのため、古くから体力増強、滋養に役立つ貴重な栄養食品として利用されていた。(牡蠣殻も良質のカルシウム源として利用されている。)
牡蠣肉エキスの栄養的特長はタンパク質25%、灰分18%、糖質40%、その他グルコースなどである。この中で、糖質の50%以上がグリコーゲン(貯蔵多糖体)で占められているのが注目される。グリコーゲンは、通常は摂取した糖やグリセリンなどから合成され貯蔵される栄養成分であるが、牡蠣の場合これを食べると、唾液に含まれる酵素のアミラーゼによって消化され、胃腸の働きを要せず直ちに体内に吸収され、滋養となる。そのため、即効的滋養、強壮効果が期待できる。
次に高タンパクという特徴がある。生100g中、約10gのタンパク質含有率で、さらに、その中身が良質なことも重要である。イソロイシン、リジン、メチオニンなど8種の必須アミノ酸をはじめ、その他10種、合計18種類のアミノ酸が含まれている。
さらに動脈硬化を防ぎ、血圧を下げるアミノ酸の一種・タウリンの依存がクロースアップされる。研究によると、高血圧自然発症ラットにタウリンを加えた飼料を与えたところ、血圧の上昇を抑え、動脈硬化の発生原因となる血中コレステロールを減らすことを発見した。
愛媛大学の奥田拓道らの研究グループは、牡蠣肉エキスにインスリン作用があることを見出し、その成分がアデノシンであることを明らかにし、また過酸化脂質投与ラットの肝臓障害及び高脂血症の予防効果を見出して報告している。
そのほか、ビタミン類ではビタミンEをはじめ、B2、B6、B12などがあり、ミネラル類ではカルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、マンガン、コバルト、要素などを豊富に、かつバランスよく含んでいるのが特徴である。こうした牡蠣の栄養豊かな栄養が、優れた効用を発揮するのに役立つわけである。例えば、肝腎かなめの臓器である肝臓の働きが少しでも低下すると、根気がなくなった、疲れやすい、朝が起きにくい、などの自覚症状が現れる。衰えた肝臓機能の改善・向上を図るには、高タンパク・高ビタミン・高カロリーの食事が基本となるが、牡蠣肉エキスはこうした条件を満たす貴重な健康食品である。
肝臓に関する効果意外では、①貧血によい、②血圧を正常にする、③ホルモン分泌を促進する、④細菌やウイルスに対する抵抗力が付く、⑤内臓障害を予防する、⑥筋力・体力を付ける、⑦老化を防ぐ、⑧ストレスに強くなるなどがある。
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