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土曜日, 2月 10, 2007

ペプチド類

○ペプチド類

 ペプチドは2個以上のアミノ酸が結合してできる物質の総称。2個のものをジペプチド、3個のものをトリペプチド、50個程度までのものをオリゴペプチドという。食品成分に由来し、生理活性を持つペプチド類も多く見つかっており、トクホの関与成分になっているものもある。

※かつお節オリゴペプチド

 かつお節のたんぱく質を分解して得られるペプチドで、かつお節の出し殻を利用して作られる。血圧上昇に関与するアンジオテンシン変換酵素を阻害する作用がある。トクホの関与成分になっており、血圧が気なる人向きのスープ食品や錠剤タイプのものが製品化されている。

サーデンペプチドの商品一覧

※アンセリン

 アミノ酸のヒスチジンとアラニンが結合したジペプチド。カツオやマグロの筋肉に多く含まれ、乳酸除去効果がある抗疲労物質。酸素を使わないでエネルギーを燃焼させるときに効果を発揮する。

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木曜日, 2月 08, 2007

コエンザイムQ10(ビタミンQ)

○コエンザイムQ10(ビタミンQ)

 脂溶性のビタミン様物質で、補酵素Q10、ビタミンQとも呼ばれる。人のミトコンドリアに最も多く存在し、エネルギー産生に深く関わっている抗酸化物質である。2001年4月の食薬区分改正で医薬品成分から非医薬品成分になり、食品としての販売が可能となった。それまで国内ではユビキノンという名称で糖尿病や虚血症心疾患、脳出血の治療薬として知られていた。

 コエンザイムQ10(以下、CoQ10と略)は1950年代に英国のモートンらがビタミンA欠乏症ラットの肝臓からその存在を発見し、ユビキノンと名づけた。57年には米国のクレーンらがウシ心筋ミトコンドリアからATP産生に不可欠なキノンを分離しCoQ10と命名したが、翌年、ユビキノンとCoQ10が同一物質であることが判明し、米国のフォーカースによってその化学構造が確定されている。CoQ10にはアンチエイジング(シワの改善など)、ダイエット、慢性疲労の改善、免疫細胞の活性化、歯肉炎、歯周病などの改善効果があるとされている。

 ヒトの体内でも合成されるが、加齢とともにその細胞内濃度は低下し、40代では30%、80代では50%以上が失われるという。その結果エネルギー不足となり、さまざまな体の不調につながれるとされる。

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金曜日, 2月 02, 2007

冬瓜(とうがん)

○冬瓜(とうがん)

 ウリ科植物の果実を一般にウリ(瓜)と呼んでいるが、その種類は600種以上もあるといわれる。わが国で食用にされているのはトウガン、スイカ、メロン、キュウリ、カボチャ、ユウガオ、ヘチマ、ニガウリなどである。

 トウガンは熱帯アジア原産のつる性一年草で、カモウリ、トウガなどの別名もある。夏に黄色い5弁の花をつけ、果実は球形または楕円形で長さが50cmくらいのものもある。熟すと皮が硬くなり、冬まで貯蔵できるので冬瓜と呼ばれる夏野菜である。

 栄養学的にはビタミンCがやや多いほかあまり見るべくものがなく、そのほとんどが水分であるが、果肉にはむくみをとる優れた利尿作用があるので、膀胱炎、腎臓病、肝硬変の腹水などにも有効だといわれている。トウガンは主として煮物やあんかけとして食するが、生のしぼり汁暑夏あたり・発熱・糖尿病ののどの乾きに効く。

 なお、漢方では冬瓜子と呼ばれる種子はリノール酸やサポニン、タンパク質を含み、古来、生薬として用いられてきた。中国の古典・神農本草経に白瓜子の原名で収載されており、薬効として鎮咳、去痰、排膿、消炎性利尿、水腫などがある。

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