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土曜日, 7月 21, 2012

來竹桃

○來竹桃(きょうちくとう)

 インド原産で、日本には江戸時代に渡来したキョウチクトウ科の常緑低木キョウチクトウ(Nerium indicum)の葉や樹皮を用いる。日本の気候に適し、塩風や公害などの環境にも育つため、防塵、防音用としてよく植えられている。

 葉や樹皮には強心配糖体のオレアンドリン、アディネリン、ネリアチンのほか、オレアノール酸、ウルソール酸などが含まれ、オレアンドリンにはジキタリス配糖体と類似の強心作用がある。ジキタリスよのも強心作用は強いが、利尿作用は弱く、蓄積性があり、また催吐作用もある。誤って摂取すれば嘔吐や腹痛、下痢、不整脈、心臓麻痺などをひきおこす、かつてキョウチクトウの枝を箸代わりに利用して死亡した例もある。民間では打撲による腫れや痛みに煎液で患部を洗う治療法がある。