○マリアアザミ(シリマリン)
キク科のオオヒレアザミで、一般にマリアアザミと呼ばれているこのハーブは、ヨーロッパでは古くから種子を含む全草に強壮、利胆、利尿効果が認められており、肝臓の民間薬として用いられてきた。生活習慣病をはじめとする諸病の根底に肝機能不全があることが指摘されているが、マリアアザミはまさにそこへ焦点を絞って登場したハーブのニューフェイスである。
種子に含まれるシリマリンが肝機能を改善することが知られており、ドイツやイタリアの製薬メーカーなどでの研究から、有効成分がフラボノリグナンに分類される化合物群であり、特に重要な作用を持つフラボノイドとして、シリビン、シリジアニン、シリクリスチンの3種が単離された。
多様な有効性が明らかにされているが、最も注目される肝機能の改善にはシリマリンの有効成分が細胞膜の過酸化脂質の発生を抑えていることが考えられ、これについては体内で合成される抗酸化物質であるグルタチオンの生成を促進する作用が実験的に明らかにされている。体内に発生するフリーラジカルが、様々な老化現象、認知症、ガン、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などの元凶であることが次々に明らかにされてきている現在、シリマリンの抗酸化作用への期待が高まり、人気を博しているのも不思議ではない。
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