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金曜日, 2月 02, 2007

冬瓜(とうがん)

○冬瓜(とうがん)

 ウリ科植物の果実を一般にウリ(瓜)と呼んでいるが、その種類は600種以上もあるといわれる。わが国で食用にされているのはトウガン、スイカ、メロン、キュウリ、カボチャ、ユウガオ、ヘチマ、ニガウリなどである。

 トウガンは熱帯アジア原産のつる性一年草で、カモウリ、トウガなどの別名もある。夏に黄色い5弁の花をつけ、果実は球形または楕円形で長さが50cmくらいのものもある。熟すと皮が硬くなり、冬まで貯蔵できるので冬瓜と呼ばれる夏野菜である。

 栄養学的にはビタミンCがやや多いほかあまり見るべくものがなく、そのほとんどが水分であるが、果肉にはむくみをとる優れた利尿作用があるので、膀胱炎、腎臓病、肝硬変の腹水などにも有効だといわれている。トウガンは主として煮物やあんかけとして食するが、生のしぼり汁暑夏あたり・発熱・糖尿病ののどの乾きに効く。

 なお、漢方では冬瓜子と呼ばれる種子はリノール酸やサポニン、タンパク質を含み、古来、生薬として用いられてきた。中国の古典・神農本草経に白瓜子の原名で収載されており、薬効として鎮咳、去痰、排膿、消炎性利尿、水腫などがある。

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