○チンゲンサイ
中国・華中地方を原産とするアブラナ科の一年草。中国名は青梗菜。中国では結球する白菜(パクチョイ)を大白菜、結球しないものを小白菜と呼ぶが、チンゲンサイは小白菜の仲間。同じ仲間で白い葉柄の白軸パクチョイに対して、チンゲンサイは葉柄が緑色のため青軸パクチョイとも呼ばれる。
白菜のサクサクした歯ごたえ、きれいな色合いとクセのない味わいが広く好まれ、戦後渡来した中国野菜の中では最も早く定着した。栄養的にはカロチンが100g中2000ug(レチノール当量340ug)、カルシウムが100mgと豊富。繊維が少なく、炒め物やクリーム煮などで相当量食べられ、しかも油によってビタミンAの吸収率が非常に高くなることを考え合わせると、その効用は見逃すことができない。