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火曜日, 4月 01, 2008

フルクトース

〇フルクトース

 果糖ともいう。グルコースとともに自然界に広く存在する単糖(六炭糖)で、遊離の形で果物やハチミツに多く含まれている。グルコースと結合してスクロース(ショ糖)となる。糖類の中ではもっとも甘く、グルコースの約2.5倍の甘味がある。

 フルクトースは血糖指数(グルコースを100とした時の血糖上昇度)が20%と非常に低いため、血糖値を急速に上昇させず、インスリン分泌を刺激しないのが特徴である。そのため糖尿病患者の病人食に使用されている。またグルコースに比べて、肝臓や筋肉中でグリコーゲンへ変化する率が高いため、運動前に摂取するとスタミナが長続きする。このほか、血中アルコールの分解を促進する働きがあり、二日酔いにハチミツがよいとされる理由の一つになっている。

 フルクトースは小腸で吸収され、肝臓で酵素の作用によりグルコースに変わるが、その過程で生成するグリセロアルデヒドという物質は中性脂肪の合成にも利用される。このためフルクトースは、グルコースに比べて体内で脂肪に変わりやすいという性質がある。

 フルクトースは果物や砂糖などから摂取されるが、加工食品ではベビーフードや栄養補助食品、ドリンク剤、ダイエット食品、スポーツドリンク、和・洋菓子(ゼリー・ケーキ類、餡)などにも使われている。