スポンサーリンク

金曜日, 9月 28, 2007

さつまいも

○さつまいも

 中央アメリカを原産地とするヒルガオ科のの多年草木で、わが国へは江戸時代の初めにポルトガル人によってもたらされた。当初は薩摩(鹿児島県)の特産だったことから薩摩芋と呼ばれる。戦中戦後の一時期を除き人気は低く低迷を続けていたが、食物繊維の効用が見直されるようになって以来、生活習慣予防に備える食品として注目されるようになっている。品種は多く、ベニハヤト、ベニサツマ、ベニアズマ、高系14号、農林1号などが知られている。また、最近よく話題になる紫芋もサツマイモの一種だ。

 サツマイモはイモ類の中でも群を抜いて炭水化物の含有量が多い(100g中31.5g)ため、肥満の原因になるからと敬遠する人もいるが、ビタミンCが29mgとミカンに匹敵し、栄養価値は高い食材である。サツマイモのビタミンCはピーマン同様壊れにくいのが特徴で過熱しても9割は残る。ビタミンCは風邪の予防に効果がある。また、ビタミンEを玄米の1.2倍含む点も見逃せない。これは過酸化脂質の生成を抑え、さらに血行を促す効用がある。このほか、サツマイモを切ったときに出る白い液に含まれるヤラピンという微量成分の持つ緩下作用は便秘解消に役立っている。