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水曜日, 3月 20, 2013

柿蒂

○柿蒂(してい)

 東アジアの温帯に分布するカキノキ科の落葉高木カキの宿存花萼を用いる。つまり成熟したカキのヘタを柿蒂という。生薬としては葉を柿葉、干し柿の表面の粉を柿霜、柿のしぶを柿漆という。

 ヘタにはオレアノール酸、ウルソール酸、ヘミセルロースが含まれる。柿蒂はしゃっくりをとめる特効薬として知られているが、成分のヘミセルロースが胃の中で固まって物理的にしゃっくりを止めるという説がある。

 漢方では降気・止嘔・止逆の効能があり、逆気を降ろす作用があるといわれ、しゃっくりや嘔吐、咳嗽などに用いる。しゃっくりには単独で、あるいは丁香や生姜などと配合して用いる(柿蒂湯・丁香柿蒂湯)。また民間では夜尿症に用いられる。