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月曜日, 11月 26, 2012

穀精草

○穀精草(こくせいそう)

 本州以西、台湾、中国などに分布するホシクサ科の一年草オオホシクサ(Eriocaulon buergerianum)の花序をつけた花茎を用いる。湿地や水田に自生し、穀物を刈り取った後に生えることから穀精草といわれ、茎の先に小さな白い花が咲くため日本ではホシクサ、中国では戴星草とも呼ばれる。

 成分は不明であるが、抗菌・抗真菌作用が報告されている。漢方では解表・止痛・明目・退翳の効能があり、頭痛、歯痛、鼻出血や眼科疾患に用いる。穀精草の性質は軽いため、上焦に行き、頭部の風熱を疏散し、頭痛や眼科疾患に効果がある。結膜炎や角膜の混濁、夜間の視力減退に鴨の肝臓と一緒に煮て服用する。