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土曜日, 5月 12, 2007

ヒアルロン酸

○ヒアルロン酸

 ヒアルロン酸は動物の結合組織などに多く分布するムコ多糖類で、N-アセチルグルコサミンとD-グルクロン酸がβ-1、3結合した二糖を反復単位とする、分子量10万~100万の高分子化合物である。人をはじめ、脊椎動物の組織中に広く存在しているが、特に関節や皮膚、目に多い。関節では関節液の中に含まれ関節の動きをよくする役割を、皮膚では肌の乾燥を防ぐ役割を、目では硝子体の緩衝作用や組織形状を維持する役割を担っている。

 中国やフランスでは、肌をみずみずしくする料理として鶏のとさかのスープが好んで食べられているが、これは鶏冠にヒアルロン酸が非常に多く含まれているからである。

 ヒアルロン酸には1g当たり6000mlの水(2Lのペットボトル約3本分)を保持する性質があり、生体の水分を保つ上で重要な役割をしている。ヒアルロン酸は体内の繊維芽細胞で作られるが、その産生量は加齢とともに減少し、大人の皮膚に含まれるヒアルロン酸の量は乳児の1/20といわれている。

 ヒアルロン酸は医薬品(関節症治療薬、角膜手術薬)のほか高級化粧品などに配合されてきたが、最近は飲むヒアルロン酸として健康食品にも配合され、同じムコ多糖類のコンドロイチン硫酸などと組み合わせて保水力を高めて製品も登場している。

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