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土曜日, 1月 26, 2013

山茶花

○山茶花(さんちゃか)

 本州、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島や中国に分布するツバキ科の常緑高木ツバキ(Camellia japonica)などの花を用いる。一般に蕾がふくらんで花が咲こうとする直前に採取する。

 山茶花と書くと日本ではサザンかと読むが、中国語ではツバキのことであり、サザンカの漢名は茶梅と書く。また椿と書けば、中国語ではセンダン科のチャンチンのことを指す。

 ツバキの種子には35~45%の脂肪油やサポニンが含まれ、わが国特有の椿油として毛髪油、刀剣油、食用油、軟膏や軟膏基材に利用されている。花にはロイコシアニジンやタンニンのカメリインA、Bなどが含まれている。漢方では止血の効能があり、鼻血、下血、性器出血などに用いる。