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木曜日, 2月 02, 2006

海藻(ケルプ)エキスについて

○海藻(ケルプ)エキス

 昆布やワカメ、ひじきなどに代表される海藻類はミネラルの宝庫といわれ、カルシウム、リン、亜鉛、ヨードなどが特に多く含まれている。ヨードは甲状腺ホルモンを作る原料となる成分で、新陳代謝を高める作用があり、老化防止や若返り作用が期待できる。そのほか、ビタミンやタンパク質もバランスよく含まれており、海藻自体が優れた完全食品であるといっても過言ではないだろう。

 この海藻に含まれる有用性分を抽出したものは海藻エキスと呼ばれ、様々なタイプに加工され、海藻エキス食品として市場に出ている。海藻エキスには血管を若返らせ、血圧を下げる効果があることから、海藻エキスを含んだ健康食品は特に中高年に定着しつつある。

 海藻エキスが血圧を下げる作用には2つの面がある。一つは、海藻エキスに含まれるラミニンという特殊なアミノ酸の作用で、血圧に直接作用する。もう一つは、海藻エキスの硫酸多糖による作用である。これは血中コレステロール値を下げ、動脈硬化を予防し、血管を強化し、血圧をじわじわと下げていく、いわば血圧効果に対する間接的作用である。硫酸多糖は海藻の表面のぬめりを作り出す物質で、これが血管強化物質の正体であり、血中コレステロール値を下げる有効成分でもある。その働きは、コレステロールが腸から吸収されるときに、その吸収も妨げる。ある実験では、腸内のコレステロールの20~30%を吸着したという結果も出ているほどである。さらに、血液中のコレステロールで排出する作用があり、血管の老化防止に効果を発揮する。

 海藻エキスにはまた、血管を若返させる働きもある。血中コレステロールとリポタンパクが結合すると、コレステロールが血管壁に吸着して、血管の老化(動脈硬化など)を早めるが、硫酸多糖はリポタンパクを分解してコレステロールが沈着しないように作用する。この状態になると、血液中にコレステロールが多くても、動脈硬化を起こす心配は少なくなる。

 このほか、海藻には魚油に多いEPA(エイコサペンタエン酸)も含まれていることが判明し、注目されている。EPAはサバやイワシなどの魚油に含まれる多価不飽和脂肪酸だが、高血圧や動脈硬化に有効性があるといわれている。それは、EPAが血液を固まりにくくし、血管に付着するコレステロールを取り除き、血管を拡張して、血圧を下げる働きをするプロスタグランジンというホルモン群を作る働きがあると考えられるからである。

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