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火曜日, 2月 21, 2006

紫蘇(しそ)油について

○紫蘇(しそ)油

 紫蘇という文字は「紫色で生命を蘇らせるもの」の意味だとされ、古来、発汗・鎮嘔・鎮咳・利尿の生薬として漢方の処方にも用いられ、薬理研究の対象とされてきたが、紫蘇油にも大きな効用が次々と明らかにされてきた。

 紫蘇油は、シソ科の紫蘇や同じ仲間のエゴマ(中国名・荏、韓国名・白蘇)の実から得られる。この油脂が近年脚光を浴びる理由は、他の植物油では亜麻仁(あまに)油以外にはほとんど含まれないα-リノレン酸という不飽和脂肪酸が主体(含有量約70%)だからである。

 この脂肪酸の効用が明らかにされたことから、紫蘇油はリノール酸に次ぐ第2の健康油として健康食品業界の寵児となった。

 α-リノレン酸の注目度が高まる中で、その独自の効果も次第に明らかにされてきた。例えば、乳ガンの抑制効果に関してはアメリカのE・キャメロン(カリフォルニア州ガン予防研究所)、米倉郁美・佐藤彰夫(山梨大学)、長澤弘(明治大学)らが、大腸ガンについては成澤富雄(秋田大学)、広瀬雅雄(名古屋私立大学)らが有効性を解明している。

 また、体液性免疫を司るロイコトリエンがリノール酸から代謝された場合よりも、α-リノレン酸からの場合の方が数十分の一も作用が穏やかで、アレルギーによる炎症反応に対し抑制的に働くことが奥山治美(名古屋私立大学)らが報告している。

 このほか、血圧の上昇を抑え、血小板凝集を抑制して脳梗塞や心筋梗塞を予防すること、また、前述のように、α-リノレン酸は体内でEPAを経てDHAに代謝されるため、その健脳効果も期待されている。

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