○セントジョーンズワート
セントジョーンズワートは、WHO(世界保健機構)が全人口の3%にも達すると試算するほど増えているうつ症状への著しい効果でアメリカに旋風を起こしたハーブである。オトギリソウ科の多年草(和名は西洋オトギリソウ)で、古代ギリシャ以来、悪魔を払うハーブとして、外用で切り傷、やけど、神経痛、内服して不眠・不安症・更年期障害・うつ症状に対して伝統的に用いられてきた。中国や日本に産する同じ仲間のオトギリソウも、全草を採取・乾燥したものが小連翹の名で、漢方薬(止血・消炎・鎮痛・通乳・通経など)に処方され、民間でも打撲・創傷・痛風・神経痛などの外用薬とされてきている。
薬草としての近年の研究・利用は特にドイツで盛んに行われ、副作用のある抗うつ剤に代わり年間300万枚もの処方箋が書かれていると言われ、その人気がアメリカへ飛び火したことになる。含有成分としては多数のフラボノイドの他に精油成分のヒペリシンが特徴的で、ヒペリシンはうつを起こす酵素であるモノアミンオキシターゼ(MAO)の作用を阻害することが認められ、さらに老化・成人病・不眠症・高血圧・高脂血症などを改善する奇跡の脳内ホルモンといわれるメラトニンの活性を高める作用を持つと考えられている。
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