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土曜日, 5月 18, 2013

椒目

○椒目(しょうもく)

 中国の各地に自生し、栽培されているミカン科の落葉低木カホクザンショウ(Zanthoxrlum bungeanum)の種子を椒目という。この果実の果皮を花椒という。

 日本では一般に花椒の代わりに同属のサンショウ(Z,piperitum)の果皮を山椒として用いているが、種子はあまり利用されていない。カホクザンショウの種子は直径3~5mmくらいのほぼ球状で、表面は光沢のある黒色である。においは芳しく、味は辛い。

 椒目の味は苦・辛で性は寒であるのに対し、果皮(花椒)の味は辛、性は熱であり、両者の性味は異なっている。漢方では利水・平喘の効能があり、浮腫や腹水、喘息などに用いる。心不全などによる浮腫や腹水に防已・葶藶子・大黄と配合する(已椒藶黄丸)。