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木曜日, 3月 09, 2006

亜鉛について

○亜鉛

 亜鉛も、必須微量元素として脚光を浴びることになったミネラルのひとつである。従来、亜鉛が毛髪、肝臓、腎臓など新陳代謝の盛んな細胞に多く含まれ、成長期の子供に不足すると発育が阻害されることなどが知られていたが、いずれもたんぱく質の代謝に関わっており、それを司る多種類の酵素に亜鉛が不可欠なことが解明されたのである。

 例えば、食べ物の味を感じ取る味蕾細胞は絶えず生まれ変わる活発な細胞であるが、そのため亜鉛不足の影響を受けやすく、欠乏すると味覚障害を招く。

 あるいは睾丸や前立腺の亜鉛濃度が高いのは精子や精液の産生に亜鉛が必要なためで、不足すれば性的機能障害を招く。膵臓でのインスリン産生にも関与して、不足すれば糖尿病の引き金となり、糖尿病性の壊疽の悪化にも繋がる。免疫を司るリンパ球やT細胞の機能を高めるのにも関与して不足すれば感染症に罹りやすくなるのである。

 一部の食品添加物や降圧剤には、体内の亜鉛の働きを奪って欠乏症を引き起こすので、食生活が不十分な人や食事制限中で不足しがちな人以外でも、努めて意識的に摂取する人が必要である。1日所要量は成人男子で10~12mg、女性は9~10mgである。許容上限摂取量は30mg。

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