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日曜日, 7月 29, 2007

海洋深層水

○海洋深層水

 地表表面の2/3、全地球上の水の97%を占める海洋の内、海流を形成して激しく動くのは表層部だけで、平均深度3800mにも達する深層部の海水は約2000年もかかって大西洋→南極海→インド洋→太平洋を一巡すると考えられている。海面から蒸発した水は雨となった地表に降り注ぎ岩石を侵食し、溶け出したミネラルを海へと運ぶ。こうして年齢46億年とされる全期間を通じて、海洋には膨大なミネラルが供給されてきた。

 河川水や海洋生物に起因する有機物も海の中では表層部でどんどん分解されて清浄な元素へと還元されてしまうことも、ほとんど手つかずであった深海開発の進歩につれて近年明らかにされてきた。こうして水深500~600mからくみ出されるのが海洋深層水である。汲み上げて塩化ナトリウム(食塩)をイオン交換膜法などによって除去すると、カルシウム、マグネシウム、カリウムを筆頭に微量ミネラルを多彩に含んだ深層水が得られる。海水は人体の血液とミネラル組成が近似していることから非常にバランスのよい総合的なミネラル補給が期待されており、また、外用でアトピー性皮膚炎に好結果が得られたとの報告もある。採水は沖縄、高知、和歌山、富山の各県で盛んであるが、最近は全国各地で含有ミネラルに特徴を持たせた深層水も製品化されている。