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金曜日, 3月 17, 2006

すっぽんについて

○すっぽんエキス

 スッポン料理は、強精・強壮に特効のある料理として世界に知られている。中国では3000年前の周時代に王室の膳に供えられ、以来滋養強壮・不老不死の保健食として珍重されていた。特に中国料理のスープでは漢方薬としての効用が認められ、鯉の生き血と並んで、強精の用をなしている。また、フランス料理でもスッポンのコンソメが一級の料理とされ、スープの主要素材として栄養を逃すことなく料理されている。

 スッポンはカルシウムやタンパク質、特に必須アミノ酸やビタミンが豊富で、栄養価が高く、動物でありながらその脂肪は植物性油脂と同じ不飽和脂肪酸で、リノール酸を多く含んでいる。

 その栄養的特徴は、まずタンパク質にある。タンパク質は生物細胞(血液、筋肉、皮膚、骨髄、角質、腱、爪など)を形成する主要物質であり、成長期に不足すると体位の成長に支障をきたすだけでなく、血管が充分に発育せず、加齢とともに脳卒中を誘発する要因にもなる。その点、すっぽんのタンパク質はアミノ酸が豊富で、すっぽんエキスの分析によると、アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、ロイシン、グリシン、アラニンなど18種にも及ぶアミノ酸組成は良好である。

 次に、カルシウムの含有率が高い。これはすっぽんの硬組織部分にのみならず、血液をアルカリ性に保ち、心筋の収縮を活発にする作用がある。さらに、神経の働きにも影響し、ストレスへの対応には欠かせないものである。

 そのほか、ビタミン類ではB1、B2、B6、葉酸、パントテン酸などを含み、ミネラル類では鉄分とナトリウムが特に多く、造血作用を活発にする効果が期待できる。

 さらに、前期のようにスッポン油は動物でありながら不飽和脂肪酸を多く含んでいる。不飽和脂肪酸は結腸コレステロールの増加や血管への沈着を防ぎ、動脈硬化・脳卒中の予防に効果がある。また、すっぽんにはコレステロールも含まれているが、コレステロールは①胆汁の合成素材として、②細胞膜をつくる構成成分の一つとして、③性ホルモンや副腎皮質ホルモンが体内で合成されるときの素材として、など重要な役割も持っている。このコレステロールがホルモンを合成するときに、すっぽん肉などに含まれる酵素活性ビタミン群の働きが加わり、精力増強に効果を発揮すると考えられている。

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