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火曜日, 12月 10, 2013

竹瀝

○竹瀝(ちくれき)

 イネ科ハチク(Phyllostachys nigra)の茎を火であぶって流れ出た液汁を竹瀝という。新鮮な竹棹を縦に割って火であぶると両端から液が流れ出る。竹瀝はこれを集めたもので、青黄色ないし黄褐色の透明な液体で焦げた臭いがある。

 漢方では清熱化瘀・定驚・通竅の効能があり、痰家の聖薬といわれ、脳卒中や癲癇、ひきつけ、熱病、肺炎などで咽に痰の音がして胸が苦しいときに用いる。単独で服用させたり、生姜汁などと混ぜて服用する。また丸剤や膏剤として用いることが多い。

 熱病で粘調稠のあるときや意識状態が混濁しているときに生姜汁・青礞石などと配合する(竹瀝達痰丸)。竹瀝は入手が困難なため、天竺黄で代用することもある。しかし竹瀝は天竺黄よりも痰を除く作用が強い。