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月曜日, 12月 26, 2011

水溶性ビタミン(3)

※ナイアシン

 抗ペラグラ因子として発見された水溶性ビタミン。物質名はニコチン酸。酸化還元補酵素の構成成分として重要。糖質や脂質の代謝に作用し、血行改善、脳神経の働きを高める効果がある。体内ではアミノ酸のトリプトファンから合成されるが、トリプトファンの含有が少ないトウモロコシを常食としている中南米では、欠乏症としてペラグラ(顔や手足の発赤や浮腫、皮膚炎、下痢などを伴う全身性疾患)が見られる。食品では魚肉、レバー、酵母、小麦胚芽、米糠、緑黄色野菜、豆類、穀物に比較的多く含まれている。「食品摂取基準05年版」では、ナイアシンの推奨量は男性は18~49歳で15mgNE(ナイアシン当量)、50~69歳で14mgNE、女性は18~49歳で12mgNE、50~69歳で11mgNE、上限量は男女とも100mg(ニコチン酸として)としている。また保健機能食品制度では、ナイアシンを1日摂取量あたり3.3~60mg含む食品にはナイアシンの機能を表示することができる。

※パントテン酸

 鶏のペラグラ治療因子として発見されたビタミンB2複合体。エネルギーの産生に関わる補酵素A(CoA)の主要成分。多くの食品に広く含まれているので欠乏症(皮膚炎、手足の痺れ、灼熱足症候群、知覚障害など)は少ないが、妊産婦や授乳婦は多く摂る必要がある。食品では酵母、レバー、牛乳、魚肉、大豆(納豆)などに多く含まれている。「食品摂取基準05年版」では、パントテン酸の目安量は1日あたり成人男性6mg、女性で5mg(妊婦は+1mg、授乳婦は+4mg)としている。また保健機能食品制度では、パントテン酸を1日摂取量あたり1.65~30mg含む食品にはパントテン酸の機能を表示することができる。

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