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金曜日, 12月 23, 2011

水溶性ビタミン(2)

※ビタミンB6

 ネズミの皮膚炎症を改善する因子として発見された水溶性ビタミンで、ピリドキシン、ピリドキソール、ピリドキサミンなど同様の作用を持つ化合物の総称。アミノ酸の代謝に関与する補酵素として働く。また、近年は抗アレルギー作用など免疫機能の正常化に役立つことが指摘されている。通常の食生活では欠乏する例は少ないが、不足すると皮膚炎、多発性神経炎、動脈硬化性血管障害、貧血、口内炎、舌炎、食欲不振などの原因になる。ビタミンB6はどの食品にも比較的多く含まれているが、特にマグロやサンマなどの魚類、肉類、レバー、鶏卵に多い。「食品摂取基準05年版」では、ビタミンB6の推奨料は成人男性で1.4mg、成人女性で1.2mg、上限量は男女共に60mgとしている。また保健機能食品制度では、ビタミンB6を1日摂取量あたり0.3~10mg含む食品にはビタミンB6の機能を表示することができる。

ビタミンB12

 抗悪性貧血因子として発見された水溶性ビタミン。物質名はシアノコバラミン。タンパク質や核酸の体内合成に欠かせないビタミン。細胞のエネルギー獲得にも有効である。葉酸と共に造血に関わるため赤いビタミンとも呼ばれ、肝機能強化にも有効である。欠乏すると貧血になり、息切れ、めまいのほか、神経系に作用して各種神経炎、神経痛、うつ状態、記憶力の減退などの原因ともなる。含有量が多い食品は魚肉、牡蠣、あさり、帆立貝などの貝類、レバー、牛肉、卵、牛乳などだが、よほど偏食しない限り日常の食生活で不足することはない。「食品摂取基準05年版」では、ビタミンB12の推奨量は1日あたり成人男女とも2.4ugとしている。また保健機能食品制度では、ビタミンB12を0.6~60ug含む食品にはビタミンB12の機能を表示することができる。

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