○烏斂莓(うれんぼ・うれんも)
日本各地、台湾、中国、インドなどに分布するブドウ科のつる性多年草ヤブガラシ(Cayratia japonica)の根及び根茎を用いる。ヤブガラシとは、繁殖力が旺盛で「藪を枯らす」という意味であり、俗にいうビンボウカズラ(貧乏葛)ともいわれる雑草である。新芽を塩ゆでにして水によくさらし、和え物にして食べる。
根にはアラバンを含む粘液質や多量の硝酸カリウム、タンニンが含まれる。漢方では清熱・解毒・利尿の効能があり、化膿性疾患や扁桃炎、膀胱炎、関節炎、打撲傷などに用いる。民間療法としては生の根茎を突き砕いて出てきた粘液を腫れ物や化膿、虫刺されなどの患部に塗布する。ただし、かなり刺激があるのでかぶれないように注意が必要である。
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