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日曜日, 3月 26, 2006

いちじくについて

○いちじく

 クワ科の落葉低木の果実(花嚢)で、アラビア半島が原産。世界各地で栽培されるが、ポルトガル、イタリアが多い。日本ではカリブ系、スミナル系、インターメディア系などが江戸時代の17世紀前半に渡来したが、蓬来と呼ばれていた在来種もある。

 春から夏にかけて緑色の果実(いちじくの場合は花嚢という)を結び、内側に淡紅色の小花を無数につける。花は外から見えないので無花果の名がある。

 主成分は糖で約10%(乾果は6%)含まれ、ビタミン、ミネラル類も少量ずつまんべんなく含んでいる。このほかペクチンという食物繊維があり、腸の働きを活発にし、便秘にも効果的。さらに各種分解酵素が含まれているので、その薬効も多様である。

 いちじくにはまた抗炎症作用があり、喉の痛み、痔疾にも卓効がある。葉の煎じ汁を痔の患部に塗布すると一層効果的。果肉や葉から出る白色の乳液に含まれるペプチドは血圧抑制作用があり、外用ではイボ取りに用いる。果肉には血を清める作用があるといわれ、鼻血や吐血、気血などによく、肺結核の喀血などにも効用があるとされてきた。

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