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日曜日, 3月 05, 2006

明日葉について

○明日葉

 明日葉は房総半島や三浦半島、伊豆七島など、温厚な地方の海岸に野生するセリ科の植物で、「今日その葉を摘んでも明日には新しい葉が出てくる」ということで明日葉の名がついたといわれるほど生育力、生命力が旺盛な植物である。大形の多年草で、茎は1mぐらいに伸び、葉は茎を包むように付き、5月から10月頃にかけて淡黄色の花が咲く。

 その強い生命力のためか、大和本草にも不老長寿の植物として紹介されている。わが国での食用の始まりは、江戸時代の八丈島からだという。かなり古くから食用に供されていたと考えられ、また、乳牛の牧草としても栽培され、乳の出をよくし、乳質を高めるといわれる。

 こうした明日葉の効用は、まだ、普通の植物には余りないビタミンB12を豊富に含んでいること。B12は人体の発育成長に欠かせないビタミンで赤いビタミンともいわれ、造血作用のあることで知られている。また、葉緑素が多いのも特徴の一つであろう。

 明日葉の茎や葉を切ると黄色の汁が出るが、この汁の成分には薬効として利尿・緩下作用のほか、抗ガン作用のあることで知られている。その中でルテオリンという成分は強心・利尿剤として有名である。また、キサントアンゲロールというカルコン類化合物には抗潰瘍作用や血小板凝集抑制作用が報告されている。このほか、精油、アンゲロールなどの成分を含み、特殊芳香、苦味等が食欲の増進、疲労回復、強精の効果があると考えられている。

 最近では、抗ガン物質として注目されているゲルマニウムを含んでいることでも注目されているほか、カルシウムやカリウムも多く、健康の維持・増進に役立つ薬草として、大いに期待されている。

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