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金曜日, 9月 18, 2015

皂角刺

○皂角刺(そうかくし)

 日本においてはマメ科のサイカチ(Gleditsia japonica)、中国ではトウサイカチ(G.sinensis)の刺を用いる。サイカチは日本の中部以南、四国、九州に分布し、川原など水辺に生える落葉高木で、カワラフジノキともいわれ、サイカチの名は種子の皂角子に由来する。

 サイカチの幹や枝には太くて鋭い刺があるが、刺は枝が変化したものである。かつては日本でも採取していた。サイカチの果実は皂筴、種子は皂角子といい薬用にする。

 樹皮や刺にはアルカロイドのトリアカンチンやタンニンが含まれている。トリアカンチンにはパパベリン様作用があり、高血圧や喘息、潰瘍などに有効といわれている。

 漢方では消腫・解毒・排膿の効能があり、腫れ物やでき物、ハンセン病(癩病)、乳腺炎などに用いる。皮膚化膿症の初期には金銀花や生甘草を配合して消退させ、腫張しているときには黄耆・当帰などを配合して自壊を促進して治す(皂裏消毒飲)。

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