○仙芧(せんぽう)
本州の中国地方以南、東アジア、オーストラリアなどに広く分布するキンバイザサ科の多年草キンバイザサ(Curculigo orchioides)の根茎を用いる。葉は笹に似て、花が黄色くて金梅を思わせるため金梅笹という名がある。
一方、仙芧といのは葉がカヤ(茅)に似て、長く服用すれば体が軽くなるということより名づけられたという。バラモンの僧が唐の皇帝玄宗に仙茅を献上したことから娑羅門参という名もある。
漢方では腎陽を温め、筋骨を壮んにする効能があり、腰痛、下肢萎弱、インポテンツ、尿失禁、耳鳴りなどに用いる。更年期障害や眩暈、高血圧、自律神経失調症に威霊仙・巴戟天などと配合する(二仙湯)。日本では一般薬のナンパオなどに配合されている。ただし毒性があり、過量に服用するのはよくないとされている。
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