○松節(しょうせつ)
中国の中南部の各地に分布しているマツ科の常緑高木タイワンアカマツ(Pinus massoniana)やユショウ(P.tabulaeformis)などのマツの枝や幹の節を用いる。松を基原とする生薬には、幹からとった樹脂の松香、樹皮から抽出したピクノジェノール、葉の松葉、果実の海松子、化石となった琥珀などがある。
松は赤松、黒松などの五葉松類に区別され、タイワンアカマツなどは二葉松類であり、五葉松に比較すれば材質は硬くて樹脂が多い。松節にはセルロース、リグニン、精油のほか、ピクノジェノールに類似した松ポリフェノールが含まれている。
漢方では去風湿の効能があり、止痛薬としてリウマチ、こむら返り、膝関節腫張、脚力低下、打撲傷に用いる。煎じて服用するほか、酒に浸したものを内服したり、塗布して用いる。
0 件のコメント:
コメントを投稿