○山菜(さんな)
インド、マレー半島原産で中国の南部に産するショウガ科の多年草バンウコン(Kaempferia galanga)の根茎を用いる。日本には江戸時代に渡来して、観賞用に栽培されている。日本のバンウコンは蕃欝金と書き、南蛮から渡来したウコン(欝金)という意味である。同じショウガ科の日本のサンナ(Hedychium spicatum)という植物があるが、これは別の植物である。
バンウコンは東南アジアで広く栽培され、地下茎はカレー粉の原料などの香辛料、食用色素などに用いられている。また線香の薫香料としても利用されている。地下茎は塊状で芳香があり、辛味がある。
根茎にはボルネオール、ケイアルデヒド、カンファン、ケンフェロールなどが含まれ、抗真菌作用や消炎作用が知られている。漢方では温裏・消食・止痛の効能があり、冷えによる腹痛や消化不良、歯痛の治療に用いる。
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