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土曜日, 1月 12, 2013

鎖陽

鎖陽(さよう)

 中国の新疆ウイグル自治区、甘粛省、内モンゴル自治区の砂地に分布し、ほかの植物根に寄生するキノモノウム科の多年草サヨウ(Cynomorium songaricum)の肉質茎を用いる。

 高さ20cm~1mくらいの暗紫赤色の円柱形で先は膨隆して丸みをおびており、男根に似ている。外見的にはウツボ科のホンオニク(生薬名:肉蓯蓉)ともよく似ており、肉蓯蓉の代用として用いられることも多い。

 全体にアントシアニンやトリテルペノイド系サポニン、タンニンなどが含まれる。漢方では肝腎を滋養し、筋骨を強め、腸を潤す効能があり、老人の四肢の筋肉萎縮や運動麻痺、陰萎や遺精、便秘などに用いる。高齢者などで足腰が弱り、歩行困難なときには熟地黄・虎骨などと配合する(虎潜丸)。市販薬では滋養・強壮薬にも配合されている(ナンパオ)。

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